無事に高田馬場でのレコ発ライブを終えて、
僕と大江くんは東京竹芝桟橋から小笠原までの船「おがさわら丸」に乗船します。
その距離1000km、約24時間の船旅です。
小笠原諸島には飛行場がありません。
移動手段はこの「おがさわら丸」のみで、
だからこそ、豊かな自然がいまもなお残されているのかもしれません。
東京湾を出ると、海は「外洋」。波の揺れも大きくなっていきます。
次第に陸地が見えなくなり、360度見渡すかぎり水平線がどこまでも広がっています。
携帯電話の電波も通じないので、しばらくの間は外の世界とシャットアウトです。
僕は本を読んだり、ギターを弾いたりしていました。
広大に広がる海上を見ていてふと、
「生物の生まれた最初の場所ってやっぱり海だよなあ」と
わけもなく感じ入っておりました。
太平洋に沈んでいく夕陽はとっても美しかったです。