昨晩ふと思い立って、僕の大好きな「the water is wide」という曲を動画で録音しました。
「the water is wide」はスコットランドの古い民謡の一つで、世界的にも有名なものです。
イングランドやスコットランド、そしてアイルランドは、古くから沢山の民族音楽が残っていて、今なお新しい音楽としてその地に住む人々によって歌われ演奏され続けています。
そして、それらの音楽は海を渡ってアメリカへ伝わり、また新しい曲として歌われていくというとても興味深い音楽の歴史があります。
僕が好きな「Amazing Grace」なども、一般には黒人聖歌として知られますが、そのメロディーの源泉はアイルランド地方やスコットランドに認められたりします。
また、こんな例も。
よく知られるSimon&Garfunkle(サイモン&ガーファンクル)の代表曲「Scaborough Fair」(スカボローフェア)も、Paul Simon (背のちっちゃな方ですね) が若かりし頃、メロディーを求めてやはりイングランドやスコットランドを旅していた頃にイギリスウェールズ地方ヨークシャーにあるスカボローという港街に伝わる歌をもとにして、新しいアレンジとしてスカボローフェア(スカボローのお祭り)を録音して、大ヒットしたという過去をもちます。
このように一つの歌を取り出しても、歌の歴史とは興味深いものですね。
ちなみにPaul Simonはニュージャージー州出身のアメリカ人です。
(とてもギターが上手なことでも知られています。)
さて、話を戻すと、「the water is wide」はそんな風にスコットランド地方から世界へ広がり、スタンダードに数えられる程の市民権を得た曲です。よくアイルランドの曲と間違えられますが、スコットランドが正解です。
歌詞の内容は、ぜひ調べて頂きたいのですが。とても切ない歌詞です。
こちらのサイトに上手に訳してあるものを見つけたので、よろしかったらどうぞ。
「the water is wide の 歌詞」
http://lapommedeterre.cocolog-nifty.com/discover_kagoshima/2005/12/the_water_is_wi.html
「the water is wide」は様々な歌手によって歌われています。
有名なところでは、Bob Dylan, Jone Baes, James Taylor, Carla bonoff …etc
どれも、素晴らしい演奏が残っていますので、ぜひ聞いてみて下さい。
僕はこの曲が、ソロギターを弾き始めたころから大好きで、一番最初に楽曲をソロアレンジしたものがこの曲といっても過言ではないほどの、思い出深き曲です。
(演奏した回数も一番多いのじゃないかな…、笑)
前置きが長くなりました。
ではでは、森田大地がお送りする2012年10月15日録音の
「oto note 6 [the water is wide]」
心を込めて演奏しましたので、ぜひお楽しみ下さい。
コメントをお書きください
syoutyan (木曜日, 18 10月 2012 00:10)
1回聴き 歌詞を読んでから聴くと心にしみますね。
好きな曲は大事です。
一つ歳をかさねる2013年10月15日の演奏も聴きたいものです。
daichi-guitar (日曜日, 28 10月 2012 01:30)
コメントありがとうございます。
「歌詞」の世界をどう「音」の世界につむぎなおしていくかがアレンジの醍醐味でもあります。
また、アレンジがどう生まれ変わっていくかも楽しいところです。